放任終止格
普通に終止格というのは松下文法では直裁終止格に当たる。即ち第三活段である。 君恋ふる涙にぬるる我が袖と秋の紅葉と何れまされり こう言うのは疑問態とは言わない。表明態の疑問というのだろう。例えば標日507項に言う、 玉葛花 …
普通に終止格というのは松下文法では直裁終止格に当たる。即ち第三活段である。 君恋ふる涙にぬるる我が袖と秋の紅葉と何れまされり こう言うのは疑問態とは言わない。表明態の疑問というのだろう。例えば標日507項に言う、 玉葛花 …
松下博士曰く 標日119項。中古以前には五活段以外に第六活段があった。近代文にも多少用いられておるが著しくない。近世の文を中心にした文典ならば活用図は五活段で済むが、中古以前の文を中心にする文典は活用に第六活段を設ける必 …
【原文】 多尒世婆美弥年尒波比多流多麻可豆良多延武能己許呂和我母波奈久尒(三五〇七) 【訓読】 谷狭みみねにはいたるたまかづら絶えむの心わがおもはなくに <多延武能己許呂タエムノココロ> まず松尾捨治郎の説を略述す …