□ 語句の繰り返し
塚本哲三による漢文参考書『基本漢文解釈法』を元にして、白文を読む要領を見ていきます。まず下記の文を御覧ください。一見ただの漢字の羅列でありますが、よく見ると同じような形の言い回しが含まれている。それをまず見つけようというわけです。白文の勉強し始めはだいたいこんな感じの短めの文を写して、句読を機械的に切っていくことになります。
同じ形の句に以下のように印をつけてみます。而已などはノミと読みたくなるかもしれないにせよ、機械的に印を付けてみればそれが而尚少と而已多との対を構成する部分であることがわかります。目で見てやるだけでなく、実践的にはちー・ゆー・ちょうたん、のう・ゆー・きょーさいなどと耳口などで区切ることもありましょうが、とにかくこのように区切れれば最初は全く見当も付かなかったものが、ひとまず大意くらいは取れるところまでは行けるようになるというわけですね。