月: <span>2021年10月</span>
月: 2021年10月

『格』も単独論上の問題なること

『標準漢文法』四十四項に曰く、 格は詞の連詞中に於ける立場を定めるものであるから他詞と全然無関係なものではないが、其の他詞と関係すべき性質だけは、関係しない中にも持っているのであるから、其の性質は単独論上の問題である。 …

『荘暴見孟子章』(孟子)の文法 (附思想と判断)

ちょっと長いですが、文法上それほど難解なところもありませんので、自分なりに句読を切りつつ書き写してみてください。 莊暴見孟子曰暴見於王王語暴以好樂暴未有以對也曰好樂何如孟子曰王之好樂甚則齊國其庶幾乎他日見於王曰王嘗語莊子 …

動詞の状態的用法(一名 副詞的用法)

動詞の格には、独立終止格的、客体的、連体的、修用的、実質的用法の五つがあります。今回見ますのはこのうちの修用的用法の一つ、状態的用法であります。状態的用法と申しますのは、形容動詞特有の用法です。「高飛(高く飛ぶ)」とあれ …

「未然形+ば」と「已然形+ば」

漢文の読み下しでは「未然形+ば」と「已然形+ば」とをあまりやかましく区別しないようにも言われまして、また実際そう考えても差し支えはないのでありますが、厳密に申せばそれはちょっと違うのであります。そもそも「未然形+ば」が仮 …

「其+動詞+(也)」または「~之+動詞+(也)」は名詞化するの論

以下皆『』で括ってあるところは名詞化しております。読むに当たって「~こと、~とき」などを補って訳すれば分かりやすくなると思います。 『君子之事親』、孝 (孝經) 『其為惑也』、終不解矣 (韓愈・師說) 『其得水』、變化風 …